「一体いくら年収があれば、心から豊かに暮らせるのだろう?」
「必死で働いて年収を増やしたのに、税金や保険料で消えてしまい、一向に生活が楽にならない……」
そんな漠然とした不安や、頑張っても報われない社会構造に疑問を感じていませんか?
現代社会は私たちに「もっと稼げ、もっと買え」とプレッシャーをかけ続けてきます。
しかし、そのレースを走り続けた先に、本当に望む豊かさはあるのでしょうか。
2025年に刊行された森永卓郎氏の遺作とも言える著書『やりたいことは全部やりなさい』は、そんな疲弊した現代人に強烈な視点を与えてくれます。
今回は、森永氏の哲学と筆者自身のリアルなトカイナカ実践例を交えながら、「住民税非課税世帯」という制度をハックした現代の最強の生存戦略をお届けします。
目次
- 資本主義の「もっともっと」ループからの脱出
- 森永氏が辿り着いた「トカイナカ」と私の「家賃32,000円」実践例
- 【制度解説】「住民税非課税世帯」が持つ強力な5つの優遇措置
- 最強の生存戦略:いかにしてそのシェルターに入るか
- 結論:恐怖を手放し、人生の主導権を取り戻す
1. 資本主義の「もっともっと」ループからの脱出
私たちは幼い頃から「良い学校に入り、良い会社に入り、たくさん稼ぐこと=幸せ」と教え込まれてきました。
しかし現実には、年収が上がれば上がるほど所得税や住民税、社会保険料の負担が増え、手取り額は思ったほど伸びません。
それどころか、収入に合わせて世帯の支出や見栄のコストまで膨らみ、結局「もっと稼がなければ」という無限の消耗戦(無間地獄)にはまってしまいます。
森永氏は本書の中で、「お金を追い求めるのをやめた瞬間に、人生は劇的に面白くなる」と説いています。
世間一般には「低収入=惨め、貧困、苦しい」というネガティブなイメージが刷り込まれています。
しかし、それは消費を促したい社会やメディアが作った固定観念に過ぎません。
「豊かさはお金そのものではなく、自分の時間をどう使うかで決まる」という真実に気づいたとき、私たちは「もっと稼がなければ」という重圧から解放されるのです。
2. 森永氏が辿り着いた「トカイナカ」と私の「家賃32,000円」実践例
お金のレースから降りるための最も効果的なステップが、生活の固定費を劇的に下げることです。
森永氏はその解決策として、都市の利便性を享受しつつ生活費を抑えられる「トカイナカ(都会的な田舎)」での暮らしを提唱しました。
実は私自身、まさにこのトカイナカ暮らしを自ら実践しています。
住んでいるのは、北海道旭川市の末広という地域です。
旭川市は北海道第2の都市であり、大型の総合病院や商業施設、生活インフラが完璧に整っています。
その中でも末広エリアは、閑静な住宅街でありながら幹線道路沿いにスーパーやドラッグストアが揃っており、車でも徒歩でも暮らしやすい抜群の利便性を誇ります。
ここで私は一人暮らしをし、家賃は月々たったの「3,2000円」です。
都市部では考えられないほどの低コストですが、生活の質が落ちるどころか、ストレスはゼロ。
毎月の固定費が極限まで低いため、「お金のためにやりたくない仕事をする時間」を極小化でき、自分の本当に好きなことに時間を使える圧倒的な自由が手に入っています。
3. 【制度解説】「住民税非課税世帯」が持つ強力な5つの優遇措置
年収300万円程度で困らない「筋肉質な生活体質」を作った先にある最終形、それこそが「住民税非課税世帯」というポジションの獲得です。
低所得者になることを「惨めだ」と避ける人が多いですが、日本の社会保障制度を構造的に見れば、住民税非課税世帯は「国家からの過酷な徴収から身を守る最強のシェルター」であることが分かります。
非課税世帯には、以下のような極めて強力なセーフティネットが用意されているからです。
- ① 医療費の自己負担上限が激減(高額療養費制度)
大病や長期入院をした際、一般所得者なら月8万円以上の窓口負担が発生しますが、非課税世帯なら月3万5千円前後に抑えられます。
入院時の食事代などの減額措置も受けられます。 - ② 国民健康保険料・介護保険料の自動〜大幅減免
所得に応じて国民健康保険料の均等割が最大7割カットされ、老後の介護保険料も最も低いランクが適用されます。 - ③ 政府・自治体からの「各種臨時給付金」の優先対象
近年の物価高騰対策などの緊急支援策(数万円単位の現金給付など)は、常に非課税世帯が最優先かつ手厚く支給されます。 - ④ 子育て・教育費用の無償化・給付型奨学金
0〜2歳児の保育料無償化や、子どもが大学進学する際の授業料減免・返済不要な「給付型奨学金」の最大枠が適用されます。 - ⑤ 各種公共料金・福祉サービスの優遇
障害福祉サービスの利用料無料化や、自治体独自のバス無料パス、公共施設の割引など、生活コストを極限まで下げる仕組みが網羅されています。
4. 最強の生存戦略:いかにしてそのシェルターに入るか
では、どのようにしてこのポジションを合法的に確立すればよいのでしょうか。
戦略はシンプルな2ステップです。
【ステップ1】現役時代は「年収300万円」で無敵の生活体質を作る
いきなり非課税を目指すのではなく、まずは私のようにトカイナカを活用して「家賃3万2,000円」のような低固定費環境を整えます。
年収300万円ほどあれば十分にお金を残しつつ、ストレスなく豊かな時間を過ごせる「無敵の生活体質」を完成させます。
【ステップ2】リタイア後は「年金+貯蓄」で合法的に非課税ポジションへ
リタイア後は、給与所得から「年金収入 + 現役時代に蓄えた貯蓄の切り崩し」というスタイルへ移行します。
年金の受給額を一定以下(単身者なら概ね155万円以下など)に収め、不足分は税金のかからない貯蓄の引き出しで補います。
これにより、生活水準を何ひとつ落とすことなく合法的に「住民税非課税世帯」の枠組みへ身を置くことができます。
無理をして稼いで税金を吸い上げられる側から、合法的に「搾取されない側」へとシフトするのです。
5. 結論:恐怖を手放し、人生の主導権を取り戻す
多くの人が低所得や非課税世帯になることを恐れるのは、「税金を取られない生活の快適さと安定感」を一度も経験したことがないからに過ぎません。
「豊かになるには、もっと稼がなければならない」という思い込みを捨ててみてください。
制度を正しく理解し、トカイナカで身軽に暮らす知恵を持てば、低収入は「貧困」ではなく「圧倒的な自由と国家の優遇を享受する賢い選択」に変わります。
国家という抗えない力と正面から戦うのではなく、用意された正当なシェルターの中に静かに避難する。見栄や義務感のために自分の時間を切り売りする人生を終わりにし、残された貴重な時間とエネルギーを「本当にやりたいこと」へ100%投資する。
森永卓郎氏が最後に残した『やりたいことは全部やりなさい』というメッセージの本質は、ただの精神論ではありません。
資本主義と税制のルールを読み解き、自分の人生の主導権を自分の手に取り戻すための、極めて現実的でポジティブな「現代の賢者の生き方」なのです。

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